粉瘤(ふんりゅう)とせつ・ようの違い|原因・症状・治療方法
皮膚にできるしこりとしてよく見られるのが**粉瘤(アテローム)とせつ・よう(おでき・癰)**です。
見た目が似ていることがありますが、原因や治療方法は大きく異なります。
しこり・痛み・赤みがある場合は、自己判断せず皮膚科での診察が重要です。
粉瘤(ふんりゅう)とは
粉瘤は、皮膚の下に**3層の皮膚と同じ構造でできた袋**ができ、その中に角質がたまることで生じる良性のできものです。
主な特徴
- しこりが徐々に大きくなる
- 中央に黒い点(開口部)があることがある
- 炎症が起こると赤く腫れて痛む
- 強い臭いのある内容物が出ることがある
せつ・よう(おでき・癰)とは
せつ・ようは、毛穴や皮脂腺に細菌が感染して起こる急性の炎症です。
- せつは毛穴(毛包)や皮脂腺に細菌が感染して起こる比較的限局した化膿性炎症です。
- ようは複数の毛穴が同時に感染し、皮下で炎症が広がった重症型の感染症です。
- 黄色ブドウ球菌などが原因となります。
- ようは糖尿病や免疫低下した方に起こりやすく、複数の膿の出口ができることがあり広範囲に腫れることがあります
主な特徴
- 急に赤く腫れて痛む
- 膿がたまる
- 数日で悪化することが多い
- 発熱や強い痛みを伴うこともある
粉瘤とせつの違い

| 項目 | 粉瘤 | せつ・よう |
|---|---|---|
| 原因 | 袋に角質・皮脂がたまる | 細菌感染 |
| 経過 | 徐々に大きくなる | 急に腫れる |
| 再発 | 袋が残ると再発 | 通常は治る |
| 根本治療 | 袋の摘出 | 感染の治療 |
治療方法の違い
■ せつの治療
膿がたまっている場合は、炎症を抑えながら治療します。
主な治療
- 切開排膿(膿を出す)
- 抗生剤の内服
- 抗生剤の外用
炎症が落ち着くと自然に改善することが多く、手術は通常必要ありません。
■ 粉瘤の治療
粉瘤は袋があることが特徴で、袋が残ると再発します。
膿んでいる場合(炎症性粉瘤)
- 切開排膿
- 抗生剤内服・外用
- 炎症が落ち着いてから手術
膿んでいない場合
- 手術で袋ごと摘出(根本治療)
小さいうちに手術することで、傷が小さく再発も防げます。
受診の目安
- しこりが大きくなっている
- 赤く腫れて痛い
- 繰り返し同じ場所が腫れる
- 臭いのある内容物が出る
- 市販薬で改善しない
早めの診断で適切な治療を選択できます。
当院の粉瘤・せつ治療
当院では、状態に応じて
- 切開排膿
- 抗生剤治療
- 日帰り手術(粉瘤摘出)
を行っています。
炎症の有無・部位・大きさを評価し、患者様に合わせた治療をご提案します。




















