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ケロイド(盛り上がる傷跡)

ケロイドとは?

ケロイドとは、傷や手術の跡が治る過程で、皮膚が過剰に盛り上がってしまう状態です。
通常の傷跡(肥厚性瘢痕)とは異なり、傷の範囲を越えて赤く硬く盛り上がり、かゆみや痛みを伴うことが多くあります。

また、一度よくなっても再発しやすく、慢性的に続く皮膚疾患のひとつです。


ケロイドの原因

はっきりとした原因はわかっていませんが、以下のような要因が関係していると考えられています。

  • 遺伝的体質
  • 女性ホルモン(妊娠で悪化することから知られていて女性ホルモン増加が原因の一つに考えられています)
  • 高血圧(血圧が高いと血管が硬くなり、傷の炎症が強くなり悪化するとも言われています)
  • 物理的刺激:傷や手術、ピアス、にきび跡、やけど 、皮膚への慢性的な刺激(摩擦・圧迫など)
  • 炎症の持続や感染

🩺 ケロイドができやすい部位とは?


体のどこにでもできる可能性はありますが、特に皮膚が引っ張られやすい部位や、刺激を受けやすい部位では起こりやすいです。

🔽 ケロイドの好発部位

部位特徴
ニキビや手術跡がケロイド化しやすい
肩・肘・膝(関節部)衣類・カバンの摩擦による刺激・外傷・BCG跡
ピアスや切り傷が原因に
髭剃り・襟による摩擦
背中ニキビ・虫刺され・汗などの刺激
お腹手術跡(帝王切開など)


■ 胸

  • 衣類の摩擦や皮膚の張力が高い場所です。
  • 手術跡やニキビ跡がケロイド化しやすく、目立ちやすい部位です。

■ 肩・肘・膝(関節部)

  • ニキビや虫刺され跡、バッグのストラップ圧迫などからケロイド化しやすい場所です。
  • 盛り上がりが大きくなることも多く、外見上の悩みにもつながります。

■ 耳

  • ピアスの穴や外傷が原因でできることが多く、再発もしやすい部位です。
  • 特にピアス後のケアが大切です。

■ 首まわり・あご下

  • 髭剃り、襟の摩擦、汗などが刺激となり、傷がケロイド化することがあります。
  • 皮膚が薄くよく動くため、治りにくい傾向があります。

■ 背中

  • ニキビ、虫刺され、かきこわしの跡などが原因になります。
  • 自分では見えにくく、ケアが遅れやすい部位です。

■ 腹部(帝王切開や手術の傷跡)

  • 手術の傷が長く深い場合、ケロイド化するリスクが高まります。
  • 特に妊娠中・出産後の帝王切開跡などは注意が必要です。

👤 ケロイド体質の方は注意

  • 体質によってごく小さな傷でもケロイド化する方がいます。
  • ご家族にケロイドのある方がいる場合は特に注意が必要です。

🕒 早めの対応が重要です

ケロイドは早期に治療を始めるほど、改善しやすく再発もしにくくなります。
「赤く盛り上がってきた」「かゆみが強い」「痛みがある」などの症状があれば、早めに医師にご相談ください。


治療の目的

ケロイド治療の目的は、

  • 赤み・かゆみ・痛みを抑える
  • 肥厚(もりあがり)を改善する
  • 再発を予防する

ことにあります。

ケロイドは治療に時間がかかることも多いため、症状に応じて段階的なアプローチを行います。


ケロイドの治療法

1. 外用療法(塗り薬)

  • ステロイド外用薬(炎症や赤み、かゆみを抑える)
  • ヘパリン類似物質外用薬(瘢痕の柔軟化、血流改善)

軽症の場合は外用薬のみでコントロールできることもあります。


2. テープ療法(ステロイド含有テープ)

  • ステロイド薬が含まれた貼付剤を一定時間貼付
  • かゆみや盛り上がりを抑えるのに有効
  • 小児や顔面などにも比較的使用しやすい治療法

3. 注射療法(局所注射)

  • ステロイド(ケナコルト®など)をケロイドに直接注射
  • 強い盛り上がりやかゆみ、痛みのある部位に有効
  • 数週間〜月1回程度の頻度で複数回行う

4. テーピング・内服治療

  • 術後の患部に力が加わらないようにテープで固定する方法です。

5. 内服療法

  • トラニラスト(リザベン®)はケミカルメディエーターの遊離を抑制することにより抗炎症作用を示します。サイトカイン(TGF-β1)の遊離抑制により線維芽細胞のコラーゲン合成を抑制します。
  • 漢方の柴苓湯もTGF-βを抑制することによりケロイド治療に使用されることがあります。

6. 手術療法

  • ケロイドを切除する外科的治療です。
  • そのままでは再発率が非常に高いため、術後にステロイド注射やテーピングなど予防的治療を組み合わせます。
  • 当院では放射線治療は行なっていないため、形成外科専門医が当院にて手術可能であるか術前に診察を行っています。

7. レーザー治療(当院では行っておりません)

ケロイド治療では、外用剤・テープ剤・注射などでステロイドを投与する方法が一般的ですが、
これらは赤みを一時的に強めてしまう可能性があります。

赤みが気になる場合には、色調の改善を目的としたレーザー治療が有効です。

▸ Vbeam(Vビーム)レーザー

Vbeamは、赤みに反応するレーザーで、ケロイドや肥厚性瘢痕の赤みを改善する効果があります。

※1回では効果が出にくく、数回に分けての照射が必要になることがあります。


8. 放射線治療(当院では行っておりません)

難治性のケロイドや、手術後の再発予防として、放射線治療を行う場合があります。

  • ごく低線量の放射線を数回に分けて照射することで、炎症や異常な細胞の増殖を抑え、再発率を大幅に低下させる効果が期待されます。
  • 特に、手術後1〜2日以内に開始する照射が高い予防効果を発揮します。

治療期間と注意点

  • ケロイド治療は数か月〜1年以上かかることもあります
  • 悪化を防ぐため、摩擦・圧迫・紫外線はなるべく避けましょう
  • 自己判断で治療を中断せず、医師の指導のもと継続してください

ご相談ください

「昔の傷跡がずっと赤く盛り上がっている」「ピアスのあとが硬くなってきた」など、
気になる症状があればお気軽にご相談ください。

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