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円形脱毛症

円形脱毛症|皮膚科での診断と治療

円形脱毛症とは

円形脱毛症とは、突然円形や楕円形に髪の毛が抜けてしまう自己免疫性の脱毛症です。
脱毛は頭部に1か所だけ生じる場合もあれば、多発したり、眉毛・まつ毛・ひげ・体毛など全身に及ぶこともあります。症状が進行すると頭髪全体が抜ける「全頭型」や、全身の毛が抜ける「汎発型」に進行する場合もあります。再発を繰り返すことも特徴です。


円形脱毛症の原因

本来、毛の周りは自分の免疫細胞から攻撃されない仕組みがありますが(免疫寛容)、円形脱毛症は、遺伝や体質を背景に、ウイルス感染やワクチンなどをきっかけとして、細菌やウイルスから体を守る免疫細胞が、誤って自分の毛包を攻撃してしまうことで起こると考えられています。

また、以下の疾患との関連も指摘されています。

  • アトピー素因
  • 甲状腺疾患
  • 膠原病
  • 尋常性白斑

円形脱毛症の治療

症状の程度や進行状況に応じて、外用・光線治療・注射・内服などを組み合わせて治療します。


■ 外用治療(保険適応)

ステロイド外用
炎症を抑え、脱毛の進行を防ぎます。

フロジン外用液®
カルプロニウム塩化物による血管拡張作用で、脱毛予防や発毛促進が期待されます。


■ 光線治療(保険適応)

当院では308nmの紫外線を患部に照射するエキシマ光線療法を行っています。従来の治療で改善が乏しかった円形脱毛症でも発毛が期待できる治療です。

この治療は以下の疾患で保険適用があります。

  • アトピー性皮膚炎
  • 尋常性乾癬
  • 尋常性白斑
  • 掌蹠膿疱症
  • 類乾癬
  • 円形脱毛症

治療時間は1~5分程度で、軽い温かさを感じる程度です。
開始時は週1回の通院をおすすめし、改善に伴い2週間~1か月ごとの治療へ調整します。


■ 液体窒素療法(保険適応外)

マイナス196℃の液体窒素を脱毛部位に5~30秒程度あて、発毛を促します。
1~2週間ごとに行います。


■ ステロイド局所注射(保険適応)

脱毛部位へ直接ステロイドを注射し、毛包周囲の炎症を抑える治療です。限局した脱毛に有効です。


■ 内服治療(JAK阻害薬)(保険適応)

細胞内のJAK(ヤヌスキナーゼ)を阻害し、毛包で起こる炎症を抑えて発毛を促します。

主な薬剤:

  • オルミエント(バリシチニブ)
  • リットフーロ(リトレシチニブ)

適応:

  1. 15歳以上(オルミエント)、12歳以上(リットフーロ)
  2. 発症から6か月以上経過
  3. 頭部の脱毛面積が50%以上

※医師の診察により適応を判断します。


■ ステロイドパルス療法

脱毛面積が25%以上で急速に進行する急性期の場合は、入院でのステロイドパルス療法が必要となることがあります。
当院では必要に応じて 三井記念病院皮膚科 または大学病院へご紹介しています。


円形脱毛症は早期治療が重要です

円形脱毛症は早い段階で治療を開始することで改善しやすい疾患です。脱毛が気になった場合は自己判断せず、皮膚科へご相談ください。

当院では症状の程度に応じて、外用・光線療法・注射・内服まで幅広く対応しています。


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