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アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎

かゆみのある湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。強いかゆみがあり、身体のほぼ左右対称に湿疹が現れます。
一般に、乾燥しやすい冬季や春先、または夏季の運動時に悪化する傾向があります。また、年齢によって症状や好発部位に特徴があり、乳幼児期(4歳まで)、小児期(思春期まで)、成人期(思春期以降)の3期に分かれます。

乳幼児期:頭や顔から始まり、全身に赤い湿疹やじゅくじゅくしてかさぶたをのせる皮疹が広がります。頭や離乳食の刺激により口の周りのにもできやすいです。

小児期:皮膚全体が乾燥して、腕、ひざ、わきなどの四肢屈曲部に湿疹がでます。また耳ぎれもできやすいです。

成人期:上半身の広範囲にわたって症状が出ます。顔面全体が赤くなったり、頸部のさざ波状色素沈着、四肢の痒疹結節があり強いかゆみを伴うこともあります。


原因

皮膚の「バリア機能」が低下することで起こると言われています。アトピー性皮膚炎のご家族がいたり、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、結膜炎などの既往歴があり、IgE抗体を産生しやすいアトピー素因をもつことが多いです。

治療

アトピー性皮膚炎の治療の基本は、薬物療法、スキンケア、悪化因子の検索・対策です。

外用治療

保湿をしながら、症状に合わせてステロイドの外用剤やステロイドでない外用剤(プロトピック軟膏®、コレクチム軟膏®、モイゼルト軟膏®)で治療します。

光線治療

紫外線の免疫抑制作用を利用して、過剰反応をおこしている皮膚の症状を沈静化したり、かゆみに関係する神経の伸長を抑える治療です。当院では308nmの紫外線を患部に照射できるエキシマ光線療法を行っています。 対象となる疾患はアトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、尋常性白斑、掌蹠膿疱症、類乾癬、円形脱毛症などで保険適応になっています。1~5分で終了し、すこし暖かいと感じる程度です。最初は週1回の通院をお勧めします。効果がでてきたら、2週間~1ヶ月にに1回になります。

内服

<抗ヒスタミン薬> アトピー性皮膚炎のかゆみに対して、最もよく使われる飲み薬です。生活習慣や痒くなりやすい時間に合わせてお薬を選択します。

<シクロスポリン(ネオーラル®)> 16歳以上で塗り薬や抗ヒスタミン薬により十分な治療効果が得られなかった方に処方します。比較的早くかゆみがおさまります。皮疹やかゆみが治ったら中止します。 長期で服用する場合は採血で腎機能の悪化がないかなどを確認します。

<経口JAK阻害薬> アトピー性皮膚炎はinterleukin(IL)-4,IL-13,IL-31などたくさんのサイトカインが関与していますが、ヤヌスキナーゼ (JAK)阻害内服薬はこれらの信号の伝達を抑えることからアトピー性皮膚炎を改善するお薬です。飲み始めて比較的早い段階からかゆみや湿疹をよくします。バリシチニブ(オルミト®) 、ウパダシチニブ(リンヴォック®)、アブロシキチブ(サイバインコ®)の3種類があります。免疫を抑える作用もあり、普段かかることがない感染症にかかる可能性があるため、お薬を飲み始める前に胸のレントゲンやCT、採血検査が必要です。

皮下注射

<デュピルマブ(デュピクセント®)> アトピー性皮膚炎やの病態を悪化させる原因物質の1つであるインターロイキン-4(IL-4)およびインターロイキン-13(IL-13)の働きを抑えることにより症状を改善します。生後6カ月以上から治療できます。成人では2週に1回皮下注射をします。

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